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2017年度RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞の発表

第8回目の奨励賞は、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターに2名、
シカゴ大学医学部に1名留学研修。
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『第8回リレー・フォー・ライフ マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞』受賞式を開催


日時:2018年5月11日(月)14:00 ~ 16:00
場所:東京アメリカンクラブ
主催:公益財団法人日本対がん協会
協力:The University of Chicago
   The University of Texas MD Anderson Cancer Center
   一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト


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 2018年5月11日、東京アメリカンクラブに於いて、公益財団法人日本対がん協会主催、米国シカゴ大学ならびにテキサス大学MDアンダーソンがんセンター、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの協力のもと、『第8回リレー・フォー・ライフ マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞』の授賞式が行われました。
 本奨励賞は、日本対がん協会が、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンター(以下MDアンダーソンがんセンター)の協力を得て、日本の若手医師が同センターにおいて1年間研修する事を目的として、2010年度に設立されました。これまで13名の医師がテキサス大学MDアンダーソンがんセンターに、2名がシカゴ大学にて研修する機会が与えられました。第8回目を迎えた本年は、MDアンダーソンがんセンターに2名、シカゴ大学医学部に1名、奨励賞が授与されました。この賞は、患者さん、ご家族、支援者の方々が日本対がん協会とともに推進し、開催している「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」に寄せられた寄付金を基に運営しております。そこには、多くの患者さん、ご家族そして一般市民の方々の"日本のがん医療の進展"につながる次世代の人材育成推進への願いが込められております。

 

リレー・フォー・ライフ・ジャパン ホームページ

 

2018年に留学予定の受賞者には、厳正なる審査の結果、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターには、乳腺内分泌外科医の菊池弥寿子氏(東京大学医学部附属病院乳腺内分泌外科)と放射線科医の隈部篤寛氏(慶應義塾大学医学部 放射線科学)が選ばれました。また、シカゴ大学医学部には、乳腺科医の服部正也氏(愛知県がんセンター中央病院)が選ばれました。授賞式では、日本対がん協会理事長 後藤尚雄郎氏より開会挨拶と受賞者の紹介がありました。(下の写真下段)。

 

日本対がん協会理事長 後藤尚雄郎氏より開会挨拶と受賞者の紹介

その後MDアンダーソンがんセンター乳腺腫瘍内科教授上野直人氏から、受賞者である菊池弥寿子氏ならびに隈部篤寛氏のお二人に、アワードの授与および目録贈呈が行われました。また、シカゴ大学医学部のKenneth S. Cohen氏から、服部正也氏にアワードの授与および目録贈呈辞が行われました。(下の写真)

 

シカゴ大学医学部のKenneth S. Cohen氏から、服部正也氏にアワードの授与および目録贈呈辞

受賞者からは、米国研修に対する抱負や日本の今後のがん医療への貢献などが語られました。
以下、3名の受賞にあたっての抱負を掲載いたします。

 

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RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞に選ばれて


東京大学医学部附属病院乳腺内分泌外科の菊池弥寿子

東京大学医学部附属病院乳腺内分泌外科の菊池弥寿子と申します。(上の写真)
今回MOD奨励賞を受賞させていただいたことは、身に余る光栄でございます。同時に、この賞を受賞することは、リレー・フォー・ライフを支援されている皆様から、これからのがん研究、治療への期待を込めたタスキを引き継ぐことでもあり、身の引き締まる思いです。日乳腺内分泌外科医として日々の診療を行ううちに、様々な事情を抱えながら治療を続けられている患者さんに対し、様々な専門分野のスタッフと、密な連携をとる必要性を痛感するようになりました。さらに、近年は遺伝子発現パターンによる再発リスク評価、マルチ遺伝子パネルによる発癌リスク予測や、予防医療など、がん治療に対する幅広い知見のキャッチアップが求められております。一方、原発がん組織からの転移の予見はいまだ課題であり、転移部位に応じた治療、効果判定、さらに侵襲の少ない検査で、より高密度の情報を得ることが期待されていることも感じました。こうした経験の中で、次第に研究に携わりたいという思いが強くなりました。今回研修させて頂くMDアンダーソンがんセンターは、多職種のスタッフが各々の専門領域で連携を取り合い、多くの研究成果をあげ、新たな治療方針を世界に発信している施設として知られております。多職種による治療連携について体験し、低侵襲、高密度な転移予測ツールの確立を目指した研究を行い、帰国後に日本の橋渡し研究、がん治療に貢献したいと考えております。

 


慶應義塾大学医学部 放射線科学の隈部篤寛

慶應義塾大学医学部 放射線科学の隈部篤寛と申します。(上の写真)
この度は、このような素晴らしい賞を受賞でき、大変有難く、また光栄なことだと思っております。またこの賞は、RFLの寄付金が原資となっていることを知って、同時に身が引き締まる思いです。
私は、放射線治療を専門として、日々がん患者さんの診療に携わっております。分野としては、胸部領域の悪性腫瘍を中心に担当しています。放射線治療は近年の治療技術の発達に伴い、より病巣に絞って精密かつ正確に治療することが可能となっています。しかし、周囲の正常組織への障害が問題となり、癌が完治したとしても治療後に患者さんのQOLを損なうことがしばしば見受けられます。従ってより患者さんに負担が少なく、副作用の少ない治療の開発が求められます。
このたび、研修させて頂く予定の、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターは世界有数のがん治療施設であります。当施設では、従来のX線治療に比べて、正常組織への放射線量を低くでき、身体により負担の少ない陽子線治療が、実臨床や臨床研究で広く用いられています。ただしその臨床的な有用性についてはまだまだ分からないことが多いのが現状です。この貴重な機会をフルに生かして、米国では陽子線治療がどのようにそしてどの程度、X線治療に比べて有効なのかを学んだ後に、より優れた放射線治療を提供して日本のがん医療に貢献できるように頑張っていきたいと思っております。今後とも宜しくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございます。

 


愛知県がんセンター中央病院乳腺科の服部正也

愛知県がんセンター中央病院乳腺科の服部正也と申します。(上の写真)
この度は、このような素晴らしい賞に選考いただき、誠にありがとうございます。日本対がん協会をはじめ、リレー・フォー・ライフに関わる全ての皆様に深く感謝を申し上げます。
私は、乳腺腫瘍学を専門とする腫瘍外科医として研鑽を積んでまいりました。日々、乳癌の患者さんの治療に携らせて頂く中で、数多くの治療開発試験にも関わらせて頂き、その中で、がん治療におけるバイオマーカーの重要性と個々のゲノム情報を利用したがん治療の個別化に強い関心を抱くようになりました。乳癌のみならずがんの治療では、なぜ個々で効果が異なるのか、なぜ個々で副作用が異なるのか、そして、なぜ治療が効かなくなるのか、という基本的な疑問があります。今回の研修では、これら疑問の解明に少しでもつながるようなゲノム情報を用いた橋渡し研究と実際のゲノム医療を学びたいと考えております。私が今回研修させていただくシカゴはオバマ前大統領の地元で、その退任演説の中に"Show up. Dive in. Persevere."という言葉がありました。今、まさに持つその気持ちを忘れず、楽しんでチャレンジしてまいります。
最後に、この機会を後押しくださった岩田広治先生、また多くのサポートを頂く愛知県がんセンターの皆様、そして妻と3人の子供達に感謝をし、私の受賞の言葉とさせていただきます。


引き続き、日本対がん協会「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」を代表して坂下千瑞子氏より、受賞者への期待の言葉が語られました。(下の写真)

 

日本対がん協会「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」を代表して坂下千瑞子氏より、受賞者への期待の言葉

 

上野直人氏とKenneth S. Cohen氏より、がんのトランスレーショナルリサーチおよび臨床分野における医学留学がいかに日米双方のがん治療ならびに臨床研究の利益になるかについて、特別講演がありました。

 

MDアンダーソンがんセンター上野直人氏(テキサス大学MDアンダーソンがんセンター 腫瘍内科教授)は、「留学研修をする意義Why should you study abroad?」についての講演がありました。(下の写真、講演スライドPDF

 

MDアンダーソンがんセンター上野直人氏 「留学研修をする意義Why should you study abroad?」講演スライド

 

Kenneth S. Cohen氏(シカゴ大学医学部血液腫瘍内科)は、「がん研究開発のための国際研修プログラムの実施 Implementing international training programs for oncology research development」についての講演がありました。(下の写真、講演スライドPDF

 

Kenneth S. Cohen氏(シカゴ大学医学部血液腫瘍内科) 「がん研究開発のための国際研修プログラムの実施 Implementing international training programs for oncology research development」講演スライド

 

授賞式の後は、関係者一同による記念写真撮影で締め括られ、会は盛会に終了しました。(下の写真)

 

関係者一同による記念写真撮影

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[2018/06/18 13:36] | マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞 | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ:

 

2016年度RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞の発表

第7回目の奨励賞は、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターに2名、
シカゴ大学医学部に1名留学研修。
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『2016年度リレー・フォー・ライフ マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞』受賞式を開催


日時:2017年4月24日(月)15:00~17:00
場所:有楽町朝日ホール
主催:公益財団法人日本対がん協会
協力:The University of Chicago
   The University of Texas MD Anderson Cancer Center
   一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト


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 2017年4月24日、有楽町朝日ホールに於いて、公益財団法人日本対がん協会主催、米国シカゴ大学ならびにテキサス大学MDアンダーソンがんセンター、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの協力のもと、『2016年度リレー・フォー・ライフ マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞』の授賞式が行われました。
 本奨励賞は、日本対がん協会が、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンター(以下MDアンダーソンがんセンター)の協力を得て、日本の若手医師が同センターにおいて1年間研修する事を目的として、2010年度に設立されました。これまで11名の医師がテキサス大学MDアンダーソンがんセンターに、1名がシカゴ大学にて研修する機会が与えられました。第7回目を迎えた本年は、MDアンダーソンがんセンターに2名、シカゴ大学医学部に1名、奨励賞が授与されました。この賞は、患者さん、ご家族、支援者の方々が日本対がん協会とともに推進し、開催している「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」に寄せられた寄付金を基に運営しております。そこには、多くの患者さん、ご家族そして一般市民の方々の"日本のがん医療の進展"につながる次世代の人材育成推進への願いが込められております。

 

リレー・フォー・ライフ・ジャパン ホームページ

 

2017年に留学予定の受賞者には、厳正なる審査の結果、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターには、乳腺腫瘍外科医の喜多久美子氏(聖路加国際病院乳腺外科)と血液内科医の西本光孝氏(大阪市立大学大学院医学研究科血液腫瘍制御学)が選ばれました。また、シカゴ大学医学部には、呼吸器内科医の宮内栄作氏(東北大学病院呼吸器内科)が選ばれました。授賞式では、日本対がん協会理事長秋山耿太郎氏の開会挨拶のあと(下の写真上段)、MDアンダーソンがんセンター、シニアバイスプレジデントのOliver Bogler氏(Global Academic Programs Vice President)からビデオによる祝辞が放映されました。(下の写真下段)。

 

日本対がん協会理事長秋山耿太郎氏の開会挨拶 MDアンダーソンがんセンター、シニアバイスプレジデントのOliver Bogler氏

その後MDアンダーソンがんセンター乳腺腫瘍内科教授上野直人氏から、受賞者である喜多久美子氏ならびに西本光孝氏のお二人に、アワードの授与および目録贈呈が行われました。(下の写真)

 

MDアンダーソンがんセンター乳腺腫瘍内科教授上野直人氏から、受賞者である喜多久美子氏ならびに西本光孝氏

続いて、シカゴ大学医学部のKenneth S. Cohen氏から、宮内栄作氏にアワードの授与および目録贈呈辞が行われました。(下の写真)

 

シカゴ大学医学部のKenneth S. Cohen氏から、宮内栄作氏にアワードの授与および目録贈呈辞

受賞者からは、米国研修に対する抱負や日本の今後のがん医療への貢献などが語られました。
以下、三名の受賞にあたっての抱負を掲載いたします。

 

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RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞に選ばれて


聖路加国際病院乳腺外科の喜多久美子

聖路加国際病院乳腺外科の喜多久美子と申します。(上の写真)
この度、このような素晴らしい賞を頂き、大変嬉しく光栄に感じております。 私はこれまで乳腺外科・消化器外科を中心に外科のトレーニングを積み、現在は乳腺専門医として臨床診療に携わっています。臨床医として13年目になりますが、日々の診療の中で生じる疑問や、患者さんが抱える悩み、癌治療に対する様々な思いをもとに、それらの解決につながる研究をしたいと思いが年々強くなり、5年前に横浜市立大学の大学院生として癌の基礎研究・トランスレーショナル研究に携わる機会を得ました。そこで研究の意義と楽しさに触れるとともに、さらに研究を深めたいという思いと、自ら研究を立案して進めていけるようになりたいという気持ちに駆られるようになり、研究留学を志願するに至りました。今回の受賞は、夢の第一歩として非常にありがたく感じており、その機会を最大限に生かして、癌研究の第一線で学び、帰国後はそれを出来る限り還元していきたいと思っています。また、リレー・フォー・ライフに代表されるようなサバイバーシップ活動についても本場の米国で体験し、日本でも継続していきたいと思っております。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 


大阪市立大学大学院医学研究科の西本光孝

大阪市立大学大学院医学研究科の西本光孝と申します。(上の写真)
このたびはこのようなすばらしい賞を受賞でき、大変うれしく思いますとともに、身の引き締まる思いであります。私は血液内科医として、特に、同種造血幹細胞移植治療に従事してきました。白血病をはじめとした血液悪性腫瘍の多くは進行が早く、また、化学療法に抵抗性であることもしばしばあります。そういった難治性の血液疾患に対して、根治を目指した治療法として同種造血幹細胞移植が行われています。しかし、残念ながら、治療による重篤な合併症によって、命を落としてしまう方が20-30%にものぼる非常にリスクの高い治療です。また、急性期の合併症をうまく乗り切っても、慢性の合併症によりQOLが著しく低下してしまったり、原病が再発してしまう患者様も多く経験してきました。まだまだ発展途上の治療法といわざるを得ないと思います。このたび、世界でも有数の移植施設であるMDアンダーソンがんセンターで研修、研究する機会を与えていただきましたので、そこで多くを学び、より安全で、より効果的な同種造血幹細胞移植治療の確立のために貢献できるようにがんばってきたいと思います。

 


東北大学病院呼吸器内科の宮内栄作

東北大学病院呼吸器内科の宮内栄作と申します。(上の写真)
この度はMOD奨励賞を受賞させていただくことになり、シカゴ大学で学ぶ機会を得ることができたことを大変嬉しく思います。大変嬉しく思うと共に、この奨励賞がたくさんの方々の期待と支援の基に成り立っていることを改めて感じ、身が引き締まる思いです。私は呼吸器内科医で、特に肺癌の臨床研究・基礎研究をライフワークにしています。肺癌はあらゆる癌種の中で最も予後不良な疾患であり、私が携わる患者さんの多くは根治が難しい進行癌の患者さんです。進行肺癌患者さんの予後は決して良いとは言えない現実がありますが、医学は目まぐるしく日々進歩しています。進行肺癌の患者さんでも根治を目指し、がんになっても不安を感じることなく生活ができるように支援していくことが私の夢であります。そして肺癌診療に関わる仲間を増やし、より手厚いがん医療を患者さんに提供できることがもう一つの願いであります。皆様の支援でいただいた留学の機会を十分に生かし、米国での肺癌の基礎研究、橋渡し研究、臨床研究の現場を経験し、帰国後にあらゆる形で皆様に還元できればと考えております。皆様の期待に沿えるよう、米国で沢山のことを学び、経験をして来たいと思います。


引き続き、日本対がん協会を代表して会長の垣添忠生氏より、受賞者への期待の言葉が語られました。(下の写真)

 

日本対がん協会を代表して会長の垣添忠生氏より、受賞者への期待の言葉 広島市民病院腫瘍内科 河野美保

 

続いて、上野直人氏とKenneth S. Cohen氏より、がんのトランスレーショナルリサーチおよび臨床分野における医学留学がいかに日米双方のがん治療ならびに臨床研究の利益になるかについて、特別講演がありました。

 

MDアンダーソンがんセンター上野直人氏(テキサス大学MDアンダーソンがんセンター 腫瘍内科教授)は、「がん臨床バイオロジストの育成のための腫瘍内科研修プログラムの必要性 Need for Clinical Cancer Biologists Medical Oncology Training Programs」についての講演がありました。(下の写真、講演スライドPDF

 

MDアンダーソンがんセンター上野直人氏

 

Kenneth S. Cohen氏(シカゴ大学医学部血液腫瘍内科)は、「がん研究開発のための国際研修プログラムの実施 Implementing international training programs for oncology research development」についての講演がありました。(下の写真、講演スライドPDF

 

Kenneth S. Cohen氏

 

授賞式の後は、関係者一同による記念写真撮影で締め括られ、会は盛会に終了しました。(下の写真)

 

関係者一同による記念写真撮影

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[2017/05/16 13:27] | マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞 | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ:

 

2015年度RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞の発表

第6回目の奨励賞は、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターに2名、
シカゴ大学医学部に1名留学研修。
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『2015年度リレー・フォー・ライフ マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞』受賞式を開催


日時:2016年4月26日(火)17:15~18:00
場所:アメリカンセンターJAPAN ホール(港区赤坂1-1-14 NOF溜池ビル8階)
主催:公益財団法人日本対がん協会
協力:The University of Chicago
   The University of Texas MD Anderson Cancer Center
   一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト


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 2016年4月26日、アメリカンセンターJAPAN ホールに於いて、公益財団法人日本対がん協会主催、米国シカゴ大学ならびにテキサス大学MDアンダーソンがんセンター、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの協力のもと、『2015年度リレー・フォー・ライフ マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞』の授賞式が行われました。
 本奨励賞は、日本対がん協会が、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンター(以下MDアンダーソンがんセンター)の協力を得て、日本の若手医師が同センターにおいて1年間研修する事を目的として、2010年度に設立されました。これまで9名の医師がテキサス大学MDアンダーソンがんセンターにて研修する機会が与えられました。第6回目を迎えた本年は、MDアンダーソンがんセンターに加えて、新たにシカゴ大学医学部に同留学プログラムが立ち上がることになりました。この賞は、がん患者さん、ご家族、支援者の方々が日本対がん協会とともに推進し、開催している「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」に寄せられた寄付金を基に運営しております。そこには、多くの患者さん、ご家族そして一般市民の方々の“日本のがん医療の進展”につながる次世代の人材育成推進への願いが込められております。

 

リレー・フォー・ライフ・ジャパン ホームページ

 

2016年に留学予定の2015年度の受賞者には、厳正なる審査の結果、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターには、乳腺腫瘍外科医の岩瀬俊明氏(千葉大学附属病院臓器制御外科)と乳腺腫瘍外科医の及川将弘氏(及川病院乳腺外科)が選ばれました。また、シカゴ大学医学部には、腫瘍内科医の鳩貝健氏(国立がん研究センター東病院消化管内科)が選ばれました。授賞式では、日本対がん協会会長垣添忠生氏による開会挨拶のあと(下の写真上段左)、MDアンダーソンがんセンター乳腺腫瘍内科教授上野直人氏から、受賞者である岩瀬俊明氏ならびに及川将弘氏のお二人に、アワードの授与および目録贈呈が行われました。(下の写真上段右、下の写真下段左)。続いて、シカゴ大学医学部のKenneth S. Cohen氏から、鳩貝健氏にアワードの授与および目録贈呈辞が行われました。(下の写真下段右)。

 

MDアンダーソン乳腺腫瘍内科教授の上野直人氏からアワードの授与および目録贈呈 MDアンダーソン乳腺腫瘍内科教授の上野直人氏からアワードの授与および目録贈呈

受賞者からは、米国研修に対する抱負や日本の今後のがん医療への貢献などが語られました。(下の写真)

 

MDアンダーソン乳腺腫瘍内科教授の上野直人氏からアワードの授与および目録贈呈 MDアンダーソン乳腺腫瘍内科教授の上野直人氏からアワードの授与および目録贈呈

3名の受賞にあたっての挨拶の全文は、下記「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」のサイトに掲載

 

引き続き、リレー・フォー・ライフ・ジャパンを代表して坂下千瑞子氏より、受賞者への期待の言葉が語られました。(下の写真上段)授賞式の後は、関係者一同による記念写真撮影で締め括られました。(下の写真中段、下の写真下段)

 

MDアンダーソン乳腺腫瘍内科教授の上野直人氏からアワードの授与および目録贈呈 MDアンダーソン乳腺腫瘍内科教授の上野直人氏からアワードの授与および目録贈呈

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第2部 米国大使館/日本対がん協会共催パネルディスカッション
「日本のがん研究の発展および未来のがん専門医の育成を目指して」を開催


日時:2016年4月26日(火)18:30~20:00
場所:アメリカンセンターJAPAN ホール(港区赤坂1-1-14 NOF溜池ビル8階)
共催:米国大使館、公益財団法人日本対がん協会


第2部は米国大使館と日本対がん協会との共催で「日本のがん研究の発展および未来のがん専門医の育成を目指して」と題するパネルディスカッションが開催されました。がん征圧という日米共通の目標のために日米相互の交流や米国留学の意義について意見交換がありました。

 

初めに、第一回受賞者(2010年度奨励賞)の増田紘子氏から、「MDアンダーソンがんセンターで学んだこと」と題しての講演がありました(下の写真、講演スライドPDF

 

MDアンダーソン乳腺腫瘍内科教授の上野直人氏からアワードの授与および目録贈呈

続いて、MDアンダーソンがんセンター上野直人氏(テキサス大学MDアンダーソンがんセンター 腫瘍内科教授)は、「がん臨床バイオロジストの育成のための腫瘍内科研修プログラムの必要性 Need for Clinical Cancer Biologists Medical Oncology Training Programs」について(下の写真上段、講演スライドPDF)、Kenneth S. Cohen氏(シカゴ大学医学部血液腫瘍内科)は、「がん研究開発のための国際研修プログラムの実施 Implementing international training programs for oncology research development」をテーマに(下の写真下段、講演スライドPDF)、それぞれ両氏からは、がんのトランスレーショナルリサーチおよび臨床分野における医学留学がいかに日米双方のがん治療ならびに臨床研究の利益になるかについてスピーチがなされました。

 

MDアンダーソン乳腺腫瘍内科教授の上野直人氏からアワードの授与および目録贈呈
MDアンダーソン乳腺腫瘍内科教授の上野直人氏からアワードの授与および目録贈呈

2011年度の受賞者である古川孝広氏(国立がん研究センター東病院先端医療開発センター)からは、米国での臨床研究を学ぶ意義についてご自身の経験を発表していただきました(下の写真、講演スライドPDF

 

広島市民病院腫瘍内科 河野美保

パネルディスカッションは、アレクシー・クラル氏(在日米国大使館 経済・科学部 科学技術・環境医療課長)の進行により、日本の医師が米国の臨床試験を研修することの必要性、日米国際交流の利点、専門分野のメンターを持つことの重要性、ミッションとビジョンを持って学んでいくことなど、日本の次世代のリーダーを目指す若い臨床研究者を鼓舞する内容のディスカッションがおこなわれました(下の写真) 当パネルディスカッションには、医学生、がん臨床に携わる医師、研究者、製薬企業、リレー・フォー・ライフ関係者など約80名余の参加者があり、盛会に終了いたしました。

 

広島市民病院腫瘍内科 河野美保

 

なお、当日のパネルディスカッションは、下記Youtubeにて中継を観ることができます。


「日本のがん研究の発展および未来のがん専門医の育成を目指して」


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[2016/07/29 18:04] | マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞 | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ:

 

2014年度RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞の発表

第5回目の奨励賞は、岩手と東京から腫瘍内科医師2名に授与。
米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターにて1年間研修
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『2014年度リレー・フォー・ライフ マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞』受賞式を開催


日時:2015年4月27日(月)13:00~14:00
場所:有楽町朝日スクエア会議室C(有楽町マリオン11階)
(〒100-0006 東京都千代田区有楽町2丁目5−1有楽町マリオン11階)
主催:公益財団法人日本対がん協会
協力:The University of Texas MD Anderson Cancer Center
一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト


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 2015年4月27日(月)、有楽町朝日スクエア会議室C(有楽町マリオン11階)に於いて、公益財団法人日本対がん協会主催、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンター、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの協力のもと、『2014年度リレー・フォー・ライフ マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞』の授賞式が行われました。
 本奨励賞は、日本対がん協会が、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンター(以下MDアンダーソンがんセンター)の協力を得て、日本の若手医師が同センターにおいて1年間研修する事を目的として、2010年度に設立され、今年で第5回目を迎えました。この賞は、がん患者さん、ご家族、支援者の方々が日本対がん協会とともに推進し、開催している「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」に寄せられた寄付金を基に運営しております。そこには、多くの患者さん、ご家族そして一般市民の方々の"日本のがん医療の進展"につながる次世代の人材育成推進への願いが込められております。

 

リレー・フォー・ライフ・ジャパン ホームページ


日本対がん協会理事長秋山耿太郎氏の開会挨拶

 

授賞式では、日本対がん協会理事長秋山耿太郎氏の開会挨拶のあと(上の写真)、MDアンダーソンがんセンター乳腺腫瘍内科教授の上野直人氏からアワードの授与および目録贈呈が行われました(下の写真)。

 

MDアンダーソン乳腺腫瘍内科教授の上野直人氏からアワードの授与および目録贈呈

続いて、MDアンダーソンがんセンター、シニアバイスプレジデントのOliver Bogler氏(Global Academic Programs Vice President)からビデオによる祝辞が放映されました(下の写真)。

 

MDアンダーソンSenior Vice PresidentのOliver Bogler氏(Global Academic Programs VP)からビデオによる祝辞

 

2014年度の受賞者には、厳正なる審査の結果、虎の門病院臨床腫瘍科医師の三浦裕司氏と岩手医科大学呼吸器・アレルギー・膠原病内科医師の森川直人氏が選ばれました。
受賞者からは、MDアンダーソンがんセンターでの研修に対する抱負や日本の今後のがん医療への貢献などが語られました。以下、お二人の受賞にあたっての抱負を掲載いたします。

 

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RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞に選ばれて


広島市民病院腫瘍内科 河野美保

 

虎の門病院臨床腫瘍科 三浦裕司(上の写真)。
 この度は、リレー・フォー・ライフ"マイ・オンコロジー・ドリーム"奨励賞に選考いただき、誠にありがとうございます。日本対がん協会の皆様、MDアンダーソンがんセンター、Global Academic Programの先生方、そしてリレー・フォー・ライフ・ジャパンの皆様に深く感謝申し上げたいと思います。また、本賞に応募するにあたり、海外留学に理解と協力を示してくれた妻と子ども達にも感謝したいと思います。
 今回、このような素晴らしい賞をいただき、またMDアンダーソンがんセンターという世界トップクラスの病院で研修できる機会をいただき、大変嬉しく思っていると同時に、身の引き締まる思いです。
 私は、これまでに血液腫瘍、固形腫瘍と幅広いがん種に対応する、一般腫瘍内科医としての研修、経験を積んで参りましたが、5年程前に自身のライフワークを泌尿器腫瘍、特に腎がんと決め、現在、その治療、研究に力を入れております。現在、腎がんに対する非常に多くの抗がん剤が開発、承認されておりますが、日本には泌尿器腫瘍を専門とした腫瘍内科医がほとんどおりません。そのため、私は多くの泌尿器科医や泌尿器以外の腫瘍を専門とする腫瘍内科医から、様々な事を学びつつも、基本的には独学でこれまで学んで参りました。しかし、これから将来における私自身の成長、日本の患者さん達への貢献、将来この分野に進みたいと考える腫瘍内科医の教育などを考えるにあたり、今のままでは限界があり、海外に出て泌尿器腫瘍内科医のメンターのもとで学ぶ必要があると考え、今回、マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞に応募致しました。
 私のVisionは、「腎がんに関わるあらゆる苦悩から人々を解放する事」です。このVisionを達成するために、私は2つの事が必要だと考えております。それは、「より良い治療法の開発」と、「患者さんのより良い生活へのサポート」です。まず、治療については、innovative(革新的)な薬剤の研究、開発が必要だと考えます。近年、我が国でも、新薬早期臨床開発が行えるように、様々な試みがされておりますが、残念ながら泌尿器腫瘍の領域ではまだ進んでいないのが現状です。私は、帰国後この分野の進歩に従事できるように、MDアンダーソンがんセンターで、新薬開発に必要なtranslational research(橋渡し研究)の知識、新薬早期臨床試験の立案などについて学びたいと考えております。次に、患者さんの生活に対するサポートについてです。多くの薬剤の開発により、腎がんの生存期間は大きく延長しましたが、その長い期間における患者さんの身体的、精神的、社会的などあらゆる面における人生のサポート体制が整っているとは言いがたいと思います。今回の研修で、MDアンダーソンがんセンターでの多職種によるチーム医療の取り組み、また、患者さん自身や社会の取り組みについても学んできたいと思います。


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日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科 原野謙一

 

岩手医科大学呼吸器・アレルギー・膠原病内科 森川直人(上の写真)。
 この度は、リレー・フォー・ライフ"マイ・オンコロジー・ドリーム"奨励賞を頂き、本当にありがとうございます。ASCO(アメリカ臨床腫瘍学会)で例年、多くの魅力的な発表をしている、あこがれのMDアンダーソンがんセンターで学ぶ機会を得ることができた喜びは、なんと表現して良いかわかりません。また、「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」によせられた、患者さん、ご家族、がん診療に期待する多くの方々からのご寄付をもとにした、この奨励賞をいただいたことは、がんに取り組む医師の一人として本当に光栄に思うとともに、身の引き締まる思いでもあります。
 私は東京都日野市の出身で静岡の浜松医大を卒業後、長く宮城県で働いておりました。最初は呼吸器内科医として、後半は肺癌を専門とする腫瘍内科医として、市中病院での診療に力の多くを注いでまいりました。ご縁があり2年前より岩手医科大学に異動し、後進の指導や研究、地域の先生からのコンサルテーションに取り組んでおります。東北は豊かな自然と心の温かい人々が沢山いる素晴らしいところですが、一方で深刻な医師不足が続いている地域でもあります。4年前におきた東日本大震災は岩手、宮城、福島に深い傷跡を残し、沿岸部を中心に医師不足にも追い打ちをかけています。とりわけ、がん化学療法を専門とする医師の不足は顕著で、東京に162名いるがん薬物療法専門医は岩手には6名しかいません。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台になった久慈市とその周辺には常勤の呼吸器科医・腫瘍内科医がおらず、肺癌の患者さんは往復4時間かけて八戸に行くか、5時間かけて盛岡に行かないと専門的な治療を受けられません。岩手の多くの地域では、患者さんたちが長時間の移動に耐えて治療を行っております。また、地域の病院でも一般呼吸器科医や外科医の努力でなんとかがん診療が維持されている状況です。
 このような環境のなかで、私は質の良いCommunity Opinion Leader(地域医療の推進者)となることを目指してきました。自らが多くの患者さんを診療し、若い先生を指導し、がん診療の魅力を語り、地域の医師から信頼・相談され、彼らと協力しながら小規模でもユニークなコンセプトの臨床試験を行って全世界に発信したいと願っています。そして東北でがん診療に取り組む医師を増やして、一人でも多くの患者さんに標準治療が届けられるよう益々取り組んで行きたいと思います。
 今回の留学研修期間中に得たMDアンダーソンでの経験を、残さず持ち帰って、東北の医師、メディカルスタッフ、そして患者さんたちと共有できるよう、精一杯努力したいと思います。
 最後に、リレー・フォー・ライフ・ジャパンにご協力いただいた皆様、対がん協会の皆様、上野先生、Dr.BoglerをはじめとするMDアンダーソンがんセンターの先生方に心より感謝し、お礼の言葉とさせていただきます。

 


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引き続き、リレー・フォー・ライフ・ジャパンを代表して堀均氏より、また、日本対がん協会会長垣添忠生氏より、受賞者への期待の言葉が語られました(下の写真)。

 

リレー・フォー・ライフ・ジャパンを代表して坂下千瑞子氏、日本対がん協会会長垣添忠生氏より、受賞者への期待の言葉

 

その後、「MOD奨励賞受賞記念ディスカッション-米国でも類を見ないユニークな賞 夢を忘れずに」と題し、上野直人氏および古川孝広氏(2011年度受賞2年間留学)そして受賞者2名とのディスカッションが行なわれました。司会は日本対がん協会マネジャーの小西宏氏が務め、この賞が候補の方のパッションを大きく評価して選定されていることと海外で臨床研究を学んで戻ってきたあとの日本での貢献度を期待している点で、米国には無い日本独自のユニークな奨励賞であることを、受賞のお二人は改めて確認いたしました(下の写真)。

 

クリニカルリサーチ(臨床研究)

 

授賞式の最後は、関係者一同による記念写真撮影で締め括られました(下の写真)。

 

関係者一同による記念写真撮影

 

写真左より、秋山耿太郎氏(日本対がん協会理事長)、受賞者:三浦裕司氏、森川直人氏、
垣添忠生氏(日本対がん協会会長)、上野直人氏(MDアンダーソンがんセンター教授)

 

授賞式後は、レセプションが行われ、終始なごやかな雰囲気の中、有意義な歓談が行われました。
下の写真は、授賞式に参列した関係者一同による記念写真 (下の写真)。

 

授賞式に参列した関係者一同による記念写真

 


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[2015/05/29 18:58] | マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞 | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ:

 

【募集】 2014年度RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞

全米NO.1のがん専門病院MDアンダーソンがんセンターで1年間研修する
若手医師のためのプログラム「RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞」

 

公益財団法人日本対がん協会は、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの協力のもと、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターと連携し、日本の若手医師が同センターで1年間研修するプログラム「RFLマイ・オンコロジー・ドリーム(MOD)奨励賞」の今年度(2014年度)の希望者を募集しています。

 

プログラムの目的は、日本の地域がん医療の拡充に貢献できる若手医師の育成が目的です。

 

MDアンダーソンがんセンターでの研修では、欧米に比べて遅れていると指摘される臨床試験を中心に学んでいただく予定です。また、患者・家族とのコミュニケーションなど、患者を中心とした医療システムに触れてもらうことも重要だと考えています。

 

なお、本奨励賞は、がん患者・家族・支援者の方々が日本対がん協会と一緒に開催しています「リレー・フォー・ライフ(RFL)ジャパン」に寄せられた寄付を基に運営されており、そこには米国で学んだことを日本の各地の実情に応じて工夫し、患者中心の、真にEBMに基づく医療を根付かせてほしい、そんな願いがこめられています。

 

募集人員は2名で、研修期間は1年間。奨励金としてお1人200万円(渡航費を含む)が支給されます。

 

5回目の今年の募集の締め切りは10月31日(消印有効)です。
詳しくは、日本対がん協会(http://www.jcancer.jp/)の下記サイトページをお訪ねください。

 

■米テキサス大MDアンダーソンがんセンターで1年間研修 希望者募集
http://www.jcancer.jp/news/5354

 

◆◇参考記事◆◇
第4回(2013年)マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/cat66/
第3回(2012年)マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/2013/04/post-38.html
第2回(2011年)マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/2012/03/post-27.html
第1回(2010年)マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/2011/01/post-6.html
マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞・関係記事
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/cat66/

 

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[2014/09/11 13:07] | マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞 | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ:

 

2013年度RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞の発表

広島と東京から、腫瘍内科医師2名が、第4回目の受賞者に!
米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターにて1年間研修
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『2013年度RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞』受賞式を開催


日時:2014年4月18日(金)11:00~13:00
場所:有楽町朝日スクエア会議室B(有楽町マリオン11階)
   (〒100-0006 東京都千代田区有楽町2丁目5-1有楽町マリオン11階)
主催:公益財団法人日本対がん協会
協力:The University of Texas MD Anderson Cancer Center
   一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト


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 2014年4月18日(金)、有楽町朝日スクエア会議室B(有楽町マリオン11階)に於いて、公益財団法人日本対がん協会主催、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンター、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの協力のもと、『2013年度RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞』の授賞式が行われました。
 本奨励賞は、日本対がん協会が、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンター(以下MDアンダーソン)の協力を得て、日本の若手医師が同センターにおいて1年間研修する事を目的として、2010年度に設立され、2013年度は第4回目となります。
本奨励賞は、がん患者・家族・支援者の方々が日本対がん協会と一緒に推進、開催している「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」に寄せられた寄付を基に運営しております。そこには日本のがん医療向上を願う多くの患者さん、ご家族・関係者の方々の"日本のがん医療の進展"につながる人材育成への思いが込められております。

 

日本対がん協会理事長秋山耿太郎氏の開会挨拶

 

授賞式では、日本対がん協会理事長秋山耿太郎氏の開会挨拶のあと(上の写真)、MDアンダーソン乳腺腫瘍内科教授の上野直人氏からアワードの授与および目録贈呈が行われました(下の写真)。

 

MDアンダーソン乳腺腫瘍内科教授の上野直人氏からアワードの授与および目録贈呈

続いて、MDアンダーソンSenior Vice PresidentのOliver Bogler氏(Global Academic Programs VP)からビデオによる祝辞が放映されました(下の写真)。

 

MDアンダーソンSenior Vice PresidentのOliver Bogler氏(Global Academic Programs VP)からビデオによる祝辞

 

2013年度の受賞者には、厳正なる審査の結果、広島市民病院腫瘍内科河野美保氏と日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科原野謙一氏が選ばれました。
受賞者からは、MDアンダーソンでの研修に対する抱負や日本の今後のがん医療への貢献などが語られました。以下、お二人の受賞にあたっての抱負を掲載いたします。

 

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RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞に選ばれて


広島市民病院腫瘍内科 河野美保

 

広島市民病院腫瘍内科 河野美保(上の写真)。
このたびはマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞を頂き誠にありがとうございます。このような機会を頂き、嬉しさと共に身の引き締まる思いがいたします。世界屈指の癌治療施設、研究施設であるMDアンダーソンがんセンターにて勉強させて頂き、また、かねてから希望しておりました乳腺腫瘍内科の上野直人先生のもとで研究させて頂けることとなり、大変有難く思います。医師となり10年目を迎えますが、以前からこの学年で今後よりよい医療を提供していくためには、世界の医療現場を実際に見て体験し、日本医療の長所や短所に気づくことが大切であると思っておりました。エビデンスへの知識を深め日本でのチーム医療の充実を目指すうえで、世界最高峰に位置するMDアンダーソンがんセンターにて学ぶ機会を頂けたらと思い、応募させて頂きました。この受賞は、日本対がん協会の方々、リレーフォーライフジャパンへ寄付して下さった方々などの多くの方の善意により与えて頂いたものです。この賞に関わって頂きました皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
私は、広島で生まれ、幼い頃から原爆のことを身近に感じながら育ちました。被爆という悲惨な経験をした方々から多くの話を伺い、現在も後遺症で苦しんでおられるのを目の当たりにし、広島で生まれ育った者として何かお役に立てたらと考え、広島大学原爆放射線医科学研究所の血液腫瘍科に進みました。大学では、原爆が影響し広島で罹患の多いとされる骨髄異形成症候群、白血病の診療を行って参りました。そのうちに固形癌の治療にも興味を持つようになり、その中でも乳癌は罹患されている方が多く、同じ女性としてお力になれたらと思い、現在は乳癌の診療を中心に行っております。臨床を行ううえで、エビデンス通りに治療をすすめても満足できるとも限らないことを多く経験し、それだけに、エビデンスを知ることに加え、エビデンスを吟味し実際に生み出す大変さや大切さを実感しております。また、日々進歩する癌治療に対応するために多職種の特徴をいかしたチーム医療を確立する必要があり、これが私たち医療者にとってもよりよい医療環境を作る原動力になると確信しております。
今回の留学で、最高の癌の治療現場で学んだことを日本の医療に取り入れる方法を見つけてきたいと思います。このような貴重な賞を頂きましたことに重ねて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。


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日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科 原野謙一

 

日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科 原野謙一(上の写真)。
この度は、リレーフォーライフマイオンコロジードリーム奨励賞を頂き、ありがとうございます。MDアンダーソンがんセンターという素晴らしい施設で臨床研究をする機会を頂き、大変感激しております。留学中、乳癌の臨床研究や新薬開発を学ぶ予定です。
私は、乳がんと婦人科がんを専門とする腫瘍内科医です。2004年に京都府立医科大学を卒業し、沖縄県立中部病院での臨床研修を経て、2008年より国立がん研究センター中央病院で腫瘍内科のトレーニングを受けました。その後、2011年11月より、日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科の設立に携わっております。私は乳がん、婦人科がんを専門として臨床・研究を行い、また自院での患者会を開催し、昨年には埼玉でのリレーフォーライフ活動のお手伝いをさせていただきました。がん患者の方によりよいがん診療を提供するにはどうすればよいかを常に考えながら、がん診療に従事しております。
私は、実際にがんの臨床研究、臨床試験に携わるようになり、日本における様々な問題点に気付きました。がん臨床研究に関する確立した教育システムがないこと、臨床研究コーディネーターや生物統計家などの人的資源に乏しいこと、そして、臨床試験とくに早期薬剤開発に携わる医師の不足です。現在の日本においては、がん患者は欧米と比較して遜色のないがん治療を受けることが出来る状況にあると思います。とくに外科治療は世界でもトップレベルです。しかしながら、薬剤開発、臨床試験の分野においては、日本は欧米に遅れを取っています。新薬を開発するには、第1相、第2相、第3相臨床試験と段階を経てその薬剤の安全性、効果が検討されます。日本においては、とくに第1相臨床試験に従事する医療従事者が少ないのが現状です。日本の基礎研究のレベルは非常に高く、新薬の開発も盛んであるにもかかわらず、その安全性を検討する臨床試験(第1相試験)を自国で行うことが出来ないために、海外に新薬が流出することが多々見受けられます。私は、このことは非常に問題であると思います。がん患者の方が、より良い治療薬をより安全に、より早く受けるためには、自国での臨床試験の発展が必ず必要になってくるのです。
私は、こうした臨床試験や新薬開発の発展に寄与することを通じて、日本のがん患者の方がより良い治療を受けることができるように尽力したいと考えております。今回の留学で得た経験を、帰国後がんに苦しむ患者さんの為に活かしていきたいと考えております。

 


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引き続き、リレー・フォー・ライフ・ジャパンを代表して坂下千瑞子氏より、また、日本対がん協会会長垣添忠生氏より、受賞者への期待の言葉が語られました(下の写真)。

 

リレー・フォー・ライフ・ジャパンを代表して坂下千瑞子氏、日本対がん協会会長垣添忠生氏より、受賞者への期待の言葉

 

その後、「受賞者との対談-臨床研究研修の意義とは」と題し、上野直人氏および受賞者2名とのディスカッションが行なわれました。司会は日本対がん協会マネジャーの小西宏氏が務め、クリニカルリサーチ(臨床研究)を学ぶために、日本から米国に留学者をおくる意義とその重要性を、参加者は改めて確認いたしました(下の写真)。

 

クリニカルリサーチ(臨床研究)

 

授賞式の最後は、関係者一同による記念写真撮影で締め括られました(下の写真)。

 

関係者一同による記念写真撮影

 

写真左より、秋山耿太郎氏(日本対がん協会理事長)、垣添忠生氏(日本対がん協会会長)、
受賞者:原野謙一氏、河野美保氏、上野直人氏(MDアンダーソンがんセンター教授)

 

授賞式後は、レセプションが行われ、終始なごやかな雰囲気の中、有意義な歓談が行われました。 下の写真は、授賞式に参列した関係者一同による記念写真(下の写真)。

 

授賞式に参列した関係者一同による記念写真

 


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[2014/05/16 17:25] | マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞 | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ:

 

【募集終了】 2013年度RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞

全米NO.1のがん専門病院MDアンダーソンがんセンターで1年間研修する
若手医師のためのプログラム「RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞」

 

公益財団法人日本対がん協会は、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの協力のもと、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターと連携し、日本の若手医師が同センターで1年間研修するプログラム「RFLマイ・オンコロジー・ドリーム(MOD)奨励賞」の今年度(2013年度)の希望者を募集しています。

 

プログラムの目的は、MD アンダーソンがんセンターでの研修を通じて、患者に寄り添い、「患者の希望」を正面から受け止め、患者中心の医療を、強いリーダーシップの下に実現できる若手医師を養成することです。

 

なお、本奨励賞は、がん患者・家族・支援者の方々が日本対がん協会と一緒に開催しています「リレー・フォー・ライフ(RFL)ジャパン」に寄せられた寄付を基に運営されており、そこには日本のがん医療向上を願う多くの方々の気持ちが込められております。がん患者ご家族の皆様には、主治医に本奨励賞への応募を勧めていただければ幸いです。

 

募集人員は2人で、研修期間は1年間。奨励金として1人200万円(渡航費を含む)が支給されます。
4回目の今年の募集の締め切りは10月31日(消印有効)です。
詳しくは、日本対がん協会(http://www.jcancer.jp/)の下記サイトページをお訪ねください。

 

■米テキサス大MDアンダーソンがんセンターで1年間研修 希望者募集
http://www.jcancer.jp/news/3391

 

◆◇参考記事◆◇
第3回(2012年)マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/2013/04/post-38.html
第2回(2011年)マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/2012/03/post-27.html
第1回(2010年)マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/2011/01/post-6.html
マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞・関係記事
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/cat66/

 

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◆◇受賞者の研修成果◆◇

 

マイ・オンコロジー・ドリーム(MOD)奨励賞の第1回受賞者の増田紘子氏マイ・オンコロジー・ドリーム(MOD)奨励賞の第1回受賞者で、MDアンダーソンがんセンターで1年半にわたって研修した国立病院機構 大阪医療センターの増田紘子氏(右の写真)は、2013年の ASCO(米国臨床腫瘍学会) 年次総会おいて、第1位のフェローに与えられるBradley Stuart Beller Special Merit Awardを受賞しました。

 

この受賞は、MOD奨励賞により、MDアンダーソンがんセンターにおいてフェローとして1年半にわたって研修した増田氏の研究に対する、大変に高い評価であり、快挙といえる成果でした。

 

第2回目以降の受賞者についても、今後の成果が期待されます。

 

 

 

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[2013/09/04 15:05] | マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞 | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ:

 

第1回MOD奨励賞受賞者の増田紘子氏がフェローとしてASCOの最高賞を受賞!

2013 ASCO Annual Meeting Special Merit Award
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第1回マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞受賞者の増田紘子氏が
第1位のフェローに与えられるASCOの最高賞を受賞!

 

 2013年5月7日、米国Conquer Cancer Foundation of ASCO(ASCOがん克服基金)は、2013年の ASCO(米国臨床腫瘍学会) 年次総会(5/31~6/4)で発表される優秀な研究に対して贈られるMerit Awardにおいて、100名以上のがん研究者を表彰することを発表しました。そして、さらに優秀な4名にSpecial Merit Awardが贈られることとなり、第1位のBradley Stuart Beller Special Merit Awardには、第1回マイ・オンコロジー・ドリーム(MOD)奨励賞受賞者の増田紘子氏(現在、国立病院機構 大阪医療センター:下の写真)が選ばれ、受賞することになりました。
 これは、MOD奨励賞によってMDアンダーソンがんセンターに於いて1年半にわたって研修した増田氏の研究に対し、大変に高い評価をいただいた、快挙といえる成果です。
 このMerit Awardは、フェローおよびレジデントを対象に、何千もの優れた研究の中からASCO Scientific Program Committeeによって選ばれるもので、なかでもBradley Stuart Beller Special Merit Awardは、全体的に最も高いランクの演題(アブストラクト)を提出した第1位のフェローに与えられるもので、受賞者には、基金から賞金2,000ドルが贈られ、6月2日に行われる授賞式(Conquer Cancer Foundation Grants and Awards Ceremony)では特別な表彰がなされます。
 今回受賞した増田氏の研究は、MDアンダーソンがんセンターのフェローとして、トリプルネガティブ乳がんの7サブタイプの臨床的意義を検討する目的で行われたもので、演題名は、"Differential pathologic complete response rates after neoadjuvant chemotherapy among molecular subtypes of triple-negative breast cancer."です。
 ※2013 ASCO Merit Awardなどの詳細については、下記URLを参照ください。
http://www.conquercancerfoundation.org/conquer-cancer-foundation-recognizes-outstanding-asco-annual-meeting-research-announces-diversity

 

 下の写真は、Bradley Stuart Beller Special Merit Awardの表彰盾を持つ増田氏。右は増田氏のメンターである、MDアンダーソンがんセンター乳腺腫瘍内科教授の上野直人氏。

 

Bradley Stuart Beller Special Merit Awardの表彰盾を持つ増田氏■マイ・オンコロジー・ドリーム(MOD)奨励賞について■
 本奨励賞は、公益財団法人日本対がん協会が、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトおよび米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの協力を得て、日本の若手医師が同センターで1年間研修する事を目的として2010年度に設立され、現在、第3回(2012年度)までの受賞者を輩出しています。

 

◆◇参考記事◆◇
第3回(2012年)マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/2013/04/post-38.html
第2回(2011年)マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/2012/03/post-27.html
第1回(2010年)マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/2011/01/post-6.html
マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞・関係記事
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/cat66/

 

 

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[2013/05/22 15:55] | マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞 | コメント(2) | トラックバック(3) | タグ:

 

2012年度RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞の発表

My Oncology Dream Award Ceremony 2012
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若手医師2名が第3回目の受賞者に!
米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターで1年間研修

 

 さる2013年4月19日(金)、東京アメリカンセンターで、公益財団法人日本対がん協会の主催、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンター、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの協力、駐日米国大使館の後援により、『2012年度RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞』の受賞者発表と授賞式が行われました。
 本奨励賞は、日本対がん協会が、オンコロジー教育推進プロジェクトおよびMDアンダーソンがんセンターの協力を得て、日本の若手医師が同センターで1年間研修する事を目的として2010年度に設立され、2012年度は第3回目となります。
 なお、本奨励賞は、がん患者・家族・支援者の方々が日本対がん協会と一緒に開催しています「リレー・フォー・ライフ・ジャパン」に寄せられた寄付を基に運営されており、そこには日本のがん医療向上を願う多くの方々の気持ちが込められております。

 

 授賞式では、日本対がん協会理事長の箱島信一氏の開会挨拶と受賞者発表に続き、駐日米国大使館のJoy Sakurai 氏から祝辞があり、またMDアンダーソンがんセンター Senior Vice PresidentのOliver Bogler氏(form Global Academic Programs VP)とKian Ang氏(current GAP VP)からもビデオによる祝辞がありました。
 2012年度の受賞者には、厳正なる審査の結果、三重大学医学部附属病院産婦人科の塩崎隆也氏と国立がん研究センター中央病院皮膚科・皮膚腫瘍科の並川健二郎氏が選ばれました。MDアンダーソンがんセンター教授の上野直人氏からのアワード授与・目録贈呈に続き、受賞者からの挨拶があり、MDアンダーソンがんセンターでの研修に対する抱負や日本の今後のがん医療への貢献などが語られました。さらに、リレー・フォー・ライフ・ジャパンを代表して坂下千瑞子氏より、受賞者への期待の言葉が語られました。
 下の写真は、授賞式の記念写真で、左から箱島信一氏、Joy Sakurai 氏、増田紘子氏、受賞者の塩崎隆也氏と並川健二郎氏、右端は上野直人氏。

 

授賞式の記念写真 次に、第1回目の受賞者で、MDアンダーソンがんセンターで1年半にわたって研修した国立病院機構 大阪医療センターの増田紘子氏より、「MDアンダーソンがんセンターでのフェローシップ- Dream Come True-なぜ臨床研究研修は重要なのか?」と題する研修報告があり、教育や臨床研究などの日米の違いや炎症性乳がんの自身の研究などについて発表がありました。そして、それに続いて、日本対がん協会広報マネジャー小西宏氏の進行で、「日米医学交流の意義」と題するディスカッションが上野直人氏と増田紘子氏により行われ、議論は多岐にわたり、今後の日米医学交流の発展を示唆するものとなりました。
 下の写真は、上段が増田紘子氏の講演の模様。下段はディスカッションの模様で、左から小西 宏氏、増田紘子氏、上野直人氏。

 

増田紘子氏の講演とディスカッションの模様 授賞式の最後は、関係者一同による記念写真撮影で締め括られました。
 授賞式後は、レセプションが行われ、終始なごやかな雰囲気の中、有意義な歓談が行われました。
 下の写真は、授賞式に参列した関係者一同による記念写真。

 

授賞式に参列した関係者一同による記念写真★他の写真もご覧になりたい方は、Facebookページ『Cancer がん 癌 No More』の下記フォトアルバムをお訪ねください。『2012年度RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞授賞式(2013年4月19日)』の写真40点がご覧いただけます。
http://www.facebook.com/NoMoreCancer#!/media/set/?set=a.502441199817311.1073741825.178707785523989&type=1

 

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[2013/04/23 18:24] | マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞 | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ:

 

【募集終了】2012年度マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞

米国屈指のがん専門病院MDアンダーソンがんセンターで、
1年間研修する若手医師のためのプログラム

 
公益財団法人日本対がん協会は、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの協力のもと、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターと連携し、日本の若手医師が同センターで約1年間研修するプログラム「マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞」の今年度(2012年度)の募集を開始しました。

 

プログラムの目的は、MD アンダーソンがんセンターでの研修を通じて、患者に寄り添い、「患者の希望」を正面から受け止め、患者中心の医療を、強いリーダーシップの下に実現できる若手医師を養成することです。

 

募集人員は2人で、研修期間は1年間。奨励金として1人200万円が贈られます。
3回目の今年の募集の締め切りは10月30日(必着)です。
詳しくは、日本対がん協会(http://www.jcancer.jp/)の下記サイトページをお訪ねください。

 

■米国屈指のがん専門病院での研修 希望者募集 今年度から2人に(2012.08.18)
http://www.jcancer.jp/news/2012/20120818.html

 

◆◇参考記事◆◇
第2回(2011年)マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/2012/03/post-27.html

第1回(2010年)マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/2011/01/post-6.html

マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞・関係記事
http://www.oncology-dreamteam.org/blog/cat66/

 

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[2012/08/28 14:27] | マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞 | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ:

 

My Oncology Dream Symposium & Award Ceremony開催報告

My Oncology Dream Symposium & Award Ceremony
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がん医療・研究に関する日米医学交流シンポジウム&
2011年度マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞発表・授賞式

 

 公益財団法人日本対がん協会、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの共催、駐日米国大使館・東京アメリカンセンターの後援により、『がん医療・研究に関する日米医学交流シンポジウム&2011年度マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞発表・授賞式』が、2012年2月28日にアメリカ大使館 東京アメリカンセンターホールにて開催され、日米医学協力・交流を通じて、さらなるがん医療の発展を目指し、有意義な意見交換が行われました。

 

■がん医療・研究に関する日米医学交流シンポジウム■

 

 初めに『がん医療・研究に関する日米医学交流シンポジウム』が行われました。まず東京アメリカンセンター館長Ann B. McConnell氏の挨拶から始まり、Oliver Bogler氏(米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンター バイス・プレジデント)、末松 誠氏 (慶應義塾大学医学部長)、田村和夫氏 (福岡大学医学部腫瘍・血液・感染症内科学教授)の方々の講演があり、続いて日米の著名な医療者によるパネル・ディスカッションが行われました。会場からの発言も多数あり、議論は大いに盛り上がり、今後の日米のさらなる医学交流の発展が期待されます。
 写真は、上が田村和夫氏の講演の模様。下は、パネル・ディスカッションの模様で、パネリストは、左から田村和夫氏、末松 誠氏、Oliver Bogler氏、上野直人氏、Dave Mori氏の5名の方々。

 

がん医療・研究に関する日米医学交流シンポジウム ■2011年度マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞発表・授賞式■

 

 シンポジウムに引き続いて、『2011年度マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞発表・授賞式』と簡単なレセプションが行われました。
 当奨励賞は、日本対がん協会が、オンコロジー教育推進プロジェクトの支援、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの協力を得て、日本の若手医師が同センターで1年間研修する事を目的として2010年度に設立されたものです。
 授賞式では、日本対がん協会理事長の箱島信一氏の挨拶に続き、MDアンダーソンがんセンターのOliver Bogler氏から受賞者の発表がありました。厳正なる審査の結果、2011年度の受賞者には、KKR札幌医療センター斗南病院の古川孝広氏と栃木県立がんセンターの原尾美智子氏が選ばれました。日本対がん協会会長の垣添忠生氏からの目録贈呈に続き、受賞者からの受賞の挨拶があり、MDアンダーソンでの研修に対する抱負と日本のがん医療への今後の貢献などが語られました。
 授賞式とその後のレセプションは、終始なごやかな雰囲気の中で執り行われ、アグネス・チャン氏などの挨拶で締め括られました。
 写真は、上が授賞式の記念写真で、左からOliver Bogler氏、受賞者の古川孝広氏と原尾美智子氏、右端は垣添忠生氏。下は、授賞式に参列した関係者一同による記念写真。

 

2011年度マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞発表・授賞式★他の写真もご覧になりたい方は、Facebookページ『Cancer がん 癌 No More』の下記フォトアルバムをお訪ねください。My Oncology Dream Symposium & Award Ceremonyの写真40点がご覧いただけます★
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.305158126212287.70154.178707785523989&type=3


 

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[2012/03/07 14:12] | マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞 | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ:

 

【募集終了】第2回マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞

公益財団法人日本対がん協会は、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの協力のもと、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターと連携し、日本の若手医師が同センターで研修するプログラム「マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞」の今年度(2011年度)の募集を開始しました。

 

プログラムの目的は、「患者の希望」を正面から受け止めるとともに、強いリーダーシップの下、地域のがん医療の充実を図れる医療者を育成することです。

 

募集人員は1人で、研修期間は1年間。奨励金として100万円が贈られます。
第2回目の今年の募集の締め切りは10月31日(必着)です。
詳しくは、日本対がん協会(http://www.jcancer.jp/)の下記サイトページをお訪ねください。

 

■米国のがん専門病院で1年間研修「マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞」募集http://www.jcancer.jp/news/2011/20110601-1.html

 

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[2011/06/13 13:42] | マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞 | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ:

 

"マイ・オンコロジー・ドリーム"奨励賞発表

岡山大学の増田紘子氏が第1回目の受賞者に!
米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターで1年間研修

 

 さる2011年1月11日(火)、東京アメリカンセンターで、公益財団法人日本対がん協会の主催、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの共催、アメリカ大使館・東京アメリカンセンターの後援により、"マイ・オンコロジー・ドリーム"奨励賞の授与式が行われました。
 本奨励賞は、がん医療の次世代のリーダーとなる医師の育成のために設けられたもので、受賞者は、1年間、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターでの研修を受けることができます。
 授賞式では、日本対がん協会理事長の箱島信一氏の挨拶、駐日米国大使館首席公使のジェームズ・ズムワルト氏の祝辞に続き、MDアンダーソンがんセンターのバイス・プレジデントであるオリバー・ボグラー教授から受賞者の発表がありました。
 厳正なる審査の結果、第1回目の受賞者に、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 腫瘍・胸部外科の増田紘子氏が選ばれました。日本対がん協会会長の垣添忠生氏からの目録贈呈に続き、受賞者の増田氏からの受賞の挨拶がありました。本奨励賞の受賞を知った時の喜びに加え、MDアンダーソンでの研修に対する抱負、そして、その経験を日本の地域医療への貢献に活かして行きたいという決意が語られました。
 授賞式は、終始なごやかな雰囲気の中で執り行われ、東京アメリカンセンター長のアン・カンバラ氏の祝辞、そして最後に一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト常務理事でMDアンダーソンがんセンター教授の上野直人先生の挨拶で締め括られました。
 写真は、上が授賞式の模様で、左から日本対がん協会会長の垣添氏、受賞者の増田氏、MDアンダーソンがんセンターのボグラー教授。下は、授賞式に参列した関係者一同による記念写真。

 

マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞の授賞式 

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[2011/01/21 16:44] | マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞 | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ:

 

【募集終了】第1回マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞

財団法人日本対がん協会は、一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトの協力のもと、米国テキサス大学MDアンダーソンがんセンターと連携し、日本の若手医師が同センターで研修するプログラム「マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞」を設けました。

 

プログラムの目的は、「患者の希望」を正面から受け止めるとともに、強いリーダーシップの下、地域のがん医療の充実を図れる医療者を育成することです。

 

募集人員は毎年1人で、研修期間は1年間。奨励金として100万円が贈られます。
第1回目の今年の募集の締め切りは10月15日(必着)です。
詳しくは、日本対がん協会(http://www.jcancer.jp/)の下記サイトページをお訪ねください。


http://www.jcancer.jp/news/2010/20100814.html


 

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[2010/09/08 16:42] | マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞 | コメント(0) | トラックバック(0) | タグ:

 

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