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東北編 第1回ドリーム・キャッチャー養成講座(仙台)速報

東北編 第1回ドリーム・キャッチャー養成講座 仙台・東北大学にて開催
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「震災とがん」をテーマにディスカッションし、
患者としての主体性に関する発表などを行いました
修了生の今後のがんアドボケート活動に期待!

 

 2012年12月8日(土)と9日(日)の両日、宮城県仙台市青葉区の東北大学で、東北編 第1回ドリーム・キャッチャー養成講座が開催されました。
 まずオリエンテーションとして、マイ・オンコロジー・ドリーム(MOD)実行委員長の上野直人氏(MDアンダーソンがんセンター乳腺腫瘍内科教授:下の写真)より、ドリーム・キャッチャー東北編の意義についての説明がありました。

マイ・オンコロジー・ドリーム(MOD)実行委員長の上野直人氏★★1日目(12/8)★★

■市民公開講座「震災とがん」
 今回の最初のプログラムは、同じ東北大学で開催された市民公開講座「震災とがん」を受講することでした。
 市民公開講座は、ファシリテーターの小西宏氏(公益財団法人日本対がん協会広報部)の進行により進められ、はじめに震災体験者の方々より、「震災とがん その時起きたこと、困ったこと、やるべきこと」と題する発表がありました。まず医療者サイドから、森隆弘氏(東北大学病院がんセンター特命教授)の「震災とがん 東北大学病院がん診療相談室が果たした役割」と題する発表があり、次に患者サイドから、本多憲子氏の体験発表がありました。さらに市民ボランティアから、北村奈央子氏(東北大学病院薬剤部)の「患者会活動の一例 がん患者向けケアグッズの力―被災地支援活動を例に」と題する発表がありました。
 そして引き続き、「震災後の日本でわたしたちが取り組むべきこと」と題するパネルディスカッションが行われました。上野直人、森隆弘、本多憲子、北村奈央子、そして大久保久美子(宮城県保健福祉部医療整備課)の各氏をパネリストに、震災後の日本におけるがん医療の取り組みなどについて活発に議論されました。最後に、加藤俊介氏(東北大学加齢医学研究所 臨床腫瘍学分野准教授)より閉会のご挨拶がありました。
 下の写真は、上段が左から、今回発表された森隆弘、本多憲子、北村奈央子の各氏。中段はパネルディスカッションの模様で、左から大久保久美子、北村奈央子、本多憲子、森隆弘、上野直人、小西宏の各氏。下段は、市民公開講座の受講者のみなさんです。

 

市民公開講座「震災とがん」

◆◇セッション1「がん医療のマイ・ドリーム」

 東北大学内で会場を移動して、ドリーム・キャッチャー養成講座が再開されました。
 司会進行は、吉野ゆりえ氏(日本に「サルコーマセンターを設立する会」代表)が、2日間にわたり担当しました(下の写真上段)。
 まず上野直人氏からイントロダクションとして、がん医療に対するコーズ(動機)、ミッション(使命)・ビジョン(ドリーム:夢)についての講義がありました(下の写真中段)。この話のあと今度は、受講者自身が、自分の「コーズ、ミッション&ビジョン、マイ・ドリーム」を考えました。そして受講者全員が、自己紹介も含めて、自身の「がん医療のマイ・ドリーム」を発表しました(下の写真下段)。

セッション1「がん医療のマイ・ドリーム」★★2日目(12/9)★★

◆◇セッション2「正しい医療知識とEBMに基づくがんアドボケート活動」


■「EBM(科学的根拠に基づく医療)とリテラシー」

 2日目の最初のプログラムは、今村知世氏(慶應義塾大学医学部臨床薬剤学講師)による「EBMとリテラシー」。今村氏からはEBMとメディカルリテラシーの重要性について分かりやすく解説がなされました(下の写真)。

「EBM(科学的根拠に基づく医療)とリテラシー」の講義■「災害時における正しい情報共有のために」
 続いて、秋山聖子氏(東北大学病院がんセンター先進包括的がん医療推進室)より、災害時における正しい情報共有について、貴重なデータを基にした講義がありました(下の写真)。


講義「災害時における正しい情報共有のために」■「ソーシャル・ネットワーキングとがんアドボケート活動」
 上野直人氏より、ソーシャル・ネットワーク・システム(SNS)とがんアドボケート活動についての講義が行われました(下の写真)。今や、フェイスブック(Facebook)の利用者人口は、中国やインドの人口に続いて第3位という状況や、ツイッター(Twitter)がソフトバンクの孫正義氏や猪瀬・東京都副知事を動かした事例などを交え、具体的な活用法などがわかりやすく解説されました。また、SNSの良い点、悪い点など留意すべき点などについても説明がありました。


「ソーシャル・ネットワーキングとがんアドボケート活動」の講義■グループ討議「震災とがんーわたしたちの取り組むべきこと」
 「震災とがんーわたしたちの取り組むべきこと」と題して、《やってみたいプロジェクト》について3つのグループに分かれてグループディスカッションが行われました(下の写真)。


グループ討議「震災とがんーわたしたちの取り組むべきこと」■各グループの代表者の発表「震災とがんーわたしたちの取り組むべきこと」
 「震災とがんーわたしたちの取り組むべきこと」について、各グループの代表者から、やってみたいプロジェクトの発表がありました(下の写真)。がん患者さんに自分の病気をもっと知ってもらうことなど、どのグループも患者としての主体性をより発揮してもらうことを意図したプロジェクトの発表でした。


各グループの代表者の発表「震災とがんーわたしたちの取り組むべきこと」■修了証の授与
 講座の最後には、医師・がんサバイバー・学生・会社員などの17名の修了生に、上野直人氏らファシリテーターから修了証書が手渡され、また、参加者全員での記念撮影(下の写真)が行われ、盛会のうちに東北・仙台でのドリーム・キャッチャー養成講座は終了いたしました。今後の修了生の活動が期待されます。

 

参加者全員での記念撮影Bookmark and Share

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コメント(1)

ファシリテーターとして初めて参加させていただいた佐々木です。参加者のやる気と上野先生をはじめとするコアメンバーの情熱を感じた2日間でした。本当に勉強になりました。みなさんとの出会いに感謝し、今回のプロジェクトが成功することを祈っています(確信しています)。・・・自分への宿題は3つ目のコアバリュー探しです。

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[2012/12/12 13:56] | ドリーム・キャッチャー | コメント(1) | トラックバック(0) | タグ: