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片岡 ヤス子さん 看護師

医師・薬剤師と共に共通した、がんのクリニカルパスを作成する。 片岡 ヤス子さん 看護師


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大学院時代、研究先の病院で化学療法のプロトコルの整理をやっていましたが、一番苦労したのが用語の統一/標準化でした。同じがん専門医/専門看護師でも、内科系と外科系では、言葉や薬剤の用量に対する感覚が異なります。薬剤師の役割は「通訳」に近いですね。

最近、米国FDAが、HER2陽性の転移性胃がんまたは胃食道接合部がんについて、trastuzumab(商品名ハーセプチン)の適用拡大を承認したことが伝えられています(私自身はこのことをTwitter経由で知りました。当然、ソーシャルメディアを介して患者・家族の側にも伝わる訳ですが)。
診療科縦割り体制の下では、胃がんの専門医と乳がんの専門医が日常的に情報をシェアする機会自体少ないですが、例えば、化学療法室で乳がんのtrastuzumab療法を経験している看護師と薬剤師が協力して情報のとりまとめ(薬剤の副作用情報、健康食品との相互作用情報、患者・家族向けのFAQなど)をやっていれば、胃がん専門医の負荷を相当軽減できるのではないかと思います。
臨床現場では、新しい治療法の登場に合わせて新規にクリニカルパスを構築するケースよりも、既存のクリニカルパスを改善しながらメンテナンスしていくケースの方が徐々に増えているのではないでしょうか(実はITの世界でも同じようなことが起きていて、新規開発はシステム費用の2割で、残りの8割は保守運用が占めるというのが一般的です)。IT化の観点からも、パスを記述したファイルの一元的なバージョン管理など、後からのメンテナンスを想定したクリニカルパスを作ることが必要ですね。

医療とは別世界ですが、先日、映画「ゴジラ」の特撮などを手掛けた中野昭慶監督の話を聞く機会がありました。日大芸術学部映画学科脚本コース出身の方で、「説明しないとわからないセリフは書かない」というのが映画のシナリオを書くコツだそうです。
クリニカルパスというのは、がんのチーム医療におけるシナリオみたいな存在です。臨床現場の関係者がざっと見て説明を求めてくるような記述内容ではまずいですよね。医師、看護師、薬剤師の間で、シナリオとは違うやり取りが行われていたら、横で聞いている患者・家族は当然不安になるでしょう。
シナリオとしてとらえると、クリニカルパスにはまだまだ改善すべき点がありそうです。

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[2010/02/16 19:10] | 看護師 | コメント(3) | トラックバック(0) | タグ: